下記のような症状はIBD(炎症性腸疾患)かも
- 粘血便(粘りがあり血がついている便)が出ている
- 理由のない激しい下痢が継続している
- 腹痛が尋常ではない
- 血便が続くことで起きている貧血
- 吐き気がある
- 嘔吐してしまう
- 体重が明らかに減少している
- 上記症状に加えて発熱している
- 上記の症状が良い時と悪い時とを繰り返す
これらの症状が発生している場合は、早急な対処が必要な可能性があります。炎症性腸疾患いわゆるIBD(Inflammatory Bowel Disease)だった場合、放置してしまうと癌を引き起こしてしまったりする可能性があります。少しでも、当てはまるなと感じた方は、当院へお越しください!
当院の院長は稀少価値の高い難病指定医を保有している医師のため、正確かつ迅速な診察・治療を行うことが可能です。
うえだクリニックは、大阪市淀川区木川西に位置していますが周辺の、東淀川区、西淀川区、北区からも多くの患者様にお越しいただいております。
当院の院長ついてはコチラへ!
炎症性腸疾患(IBD)とは?
炎症性腸疾患(以下IBD)とは、主に潰瘍性大腸炎とクローン病の2種類の病気を指す言葉です。当ページでも、この二つの病気についてメインで解説いたします。(腸管ベーチェット病というまれな炎症性腸疾患については今回は触れておりません。)人の免疫機構に異常が起きてしまって、本来自分を守るはずの免疫細胞が腸の細胞に攻撃を加えてしまうことで腸に炎症を起こす病気です。前の章で解説したような激しい症状が認められることが多いです。
潰瘍性大腸炎の合併症について詳しくはコチラをクリック!
炎症性腸疾患の原因
最近では食べ物や化学物質などの環境因子、遺伝的要因を持つ人や免疫異常が起きている人に起きるのではないかと考えられたりしていますが、実はまだまだ炎症性腸疾患が起きる原因は特定されていません。
また、発症する年齢も幅広く、大体は14歳~30歳程度で発症するケースが多いです。少ないですが、50歳以上の方で発症するケースもあります。男女差はあまりないですが、家族内での遺伝傾向としては、クローン病の方が潰瘍性大腸炎よりもずっと強く見られます。
潰瘍性大腸炎の詳しい症状と病態
潰瘍性大腸炎は、大腸の炎症により下痢や血便を引き起こす疾患です。症状は一般的に、1日に5~10回程度の下痢や血便が続くことですが、病変の範囲や重症度は個人によって異なります。軽度の場合は直腸のみに軽い炎症が見られ、便にわずかな血が混じることもありますが、重度の場合は全大腸に強い炎症が生じ、1日に20回以上の下痢や血便、貧血、腹痛、発熱などの症状が現れることもあります。適切な治療を適切なタイミングで行えば、多くの患者は症状が改善しますが、治療薬の減量や中止により再発することがあります。また、治療薬への反応性は個人差があり、一部の患者では症状の改善が難しい場合もあります。
潰瘍性大腸炎について詳しい解説はコチラへ!
クローン病の詳しい症状と病態
クローン病は、口から肛門に至る消化管全体に炎症を引き起こす可能性がある疾患です。主に発症を認められる箇所は、小腸、大腸、そして肛門です。病変の部位や重症度によって症状は異なりますが、下痢や腹痛がよく見られ、発熱や体重減少も頻繁に発生します。また、肛門部には腫れや痛みが生じることもあります。クローン病は腸に深刻な潰瘍を作るため、腸の形そのものが歪んでしまうことがしばしば起こります。その結果腸が狭窄したり、穿孔が生じたり、肛門部では、直腸の潰瘍が肛門周囲の皮膚とトンネルを形成する瘻孔を起こすこともあります。
潰瘍性大腸炎について詳しい解説はコチラへ!
炎症性腸疾患の検査・診断方法
まずは問診を行い、症状の経過や過去の病歴を確認します。その後、血液検査と便検査によって、他の感染症の可能性を排除していきます。しかしそれだけでは確定診断が難しいため、大腸内視鏡検査を実施して、潰瘍や炎症の範囲を直接確認します。また、粘膜の一部を採取して病理検査(粘膜の詳細な検査)を行い、そこで潰瘍性大腸炎やクローン病の確定診断を行います。
当院のIBD外来の4つの特徴
- 難病指定医の院長指導の基診察・検査・治療
当院は、消化器・内視鏡専門だけではなく、難病指定医を取得した院長が在籍する医療機関です。IBDは難病指定されている通り、難易度の高い疾患であり、専門的な知識を持ち経験を積んでいる医師でなければなかなか正確な検査・診断・治療を行うことが難しいのが現状です。不安な方はまずは当院の診察を受けていただくことをおすすめいたします!
- 消化器内科専門医・内視鏡専門医・指導医による高い精度の内視鏡検査が可能
当院は、患者様皆様に大腸カメラを安心安全快適に受けていただけるよう日々対策しております。在籍している医師は、消化器内科専門医・内視鏡専門医・指導医資格を保有するため、負担を少なく検査を行うことができます。
- 治療の際の栄養指導や食事指導までアフターフォローも万全
IBDは生活習慣においても注意する点がいくつかあります。当院ではIBDとの付き合い方としての食生活についてしっかりとアドバイスいたします。薬だけでは、IBD治療とは言えないのです。薬と食べるもの両面から上手にIBDとの生活を無理なく送れるようにサポートいたします。今後は、管理栄養士による栄養指導も行う予定です。
- 難病指定医療機関に指定
難病指定医療機関とは、その医療機関で指定難病に関する治療・診察を受けた時に、その指定難病についての助成を受け取ることができる医療機関のことです。難病の専門性について国からの認可を受けているため、正式に難病の治療を行っている証明となります。また、難病指定医療機関ではないクリニックなどで診察を受けた場合、払い戻しの対象にならないため、難病の治療を行う場合はしっかりと難病指定の医療機関を選ぶようにしましょう!
なお、指定医療機関でない医療機関で受けた医療については、払戻しの対象にもなりませんのでご注意ください。
参照:大阪市ホームページ
当院の大腸内視鏡検査について
また、マンガでも解説しておりますのでマンガの方が良い!という方は是非ご覧ください!
炎症性腸疾患の治療方法
治療方法は、クローン病と潰瘍性大腸炎によって変わりますので、下記の詳細ページをご参照ください。
難病医療費助成について
IBDは、難病に指定されているため症状の状態によっては医療費の補助を受けることが可能です。
難病法という法律によって、助成金が決められていますが、患者さんが負担するべき割合は2割となります。そこから負担上限額が所得によって設定されます。自己負担の上限額と、医療費の2割を比較して、自己負担上限額の方が上回る場合は、医療費の2割がクリニックでお支払いいただく金額となります。反対に医療費の2割が自己負担上限額を上回る場合は、その差額が支給される形となります。
国から発表されている資料は下記となります。
※厚生労働省健康局難病対策課:難病の患者に対する医療等に関する法律の概要 より
炎症性腸疾患の疑いがある方は当院へご来院ください
炎症性腸疾患(IBD)は、難病指定されている通り、治癒が難しい病気です。適切な検査と治療によって、症状が落ち着いている寛解状態を維持し、再発を抑制することが求められます。症状の悪化を防ぐには、専門医による適切な治療が必要です。当院では、患者の精神的なストレスにも注意を払いながら、診察と治療を行っています。お気軽にご相談ください。