①内視鏡的粘膜切除術:EMR
生理食塩水を対象の病変箇所に注射して病変を持ち上げます。その後スネア(輪状のワイヤー)を持ち上げたポリープにかぶせて、輪っかを閉じて切り取ります。切り取る瞬間には、痛みは発生しません。
上記に当てはまる方は、大腸がんを発症している可能性があります。もちろん、上記はあくまで大腸がん以外の疾患でも発生する症状ですので、必ず大腸がんであるとは限りません。しかし、万が一大腸がんだった場合は、早期発見・早期治療が重要になります。内視鏡検査を行うことで、医師に正確に判断してもらいましょう。
大腸(結腸・直腸・肛門)に発生した上皮性の悪性腫瘍のことを指します。日本人は、特にS状結腸や直腸などに発症しやすいと言われているのが大腸がんです。女性のがんの死亡率としては、1位を維持している危険ながんです。
大部分の大腸がんは、腫瘍性の大腸ポリープが放置されることで発生してしまいます。放置を防ぐためには、ポリープの切除が有効です。発見が早い段階であれば内視鏡検査時にそのまま発見と同時に切除することも可能です。大腸ポリープの切除は、未来の大腸がんを予防する対策として、非常に重要なのです。
また、大腸がんは初期に自覚できる症状がほとんどないことがあるため、症状がでてきてから治療をすることは、場合によっては手遅れになってしまう可能性もあります。健康診断の便潜血検査だけでは、小さな病変ですと陰性と判定される事もあるため、定期的な内視鏡検査をすることが早期発見に繋がります。
大腸がんの治療方法は大きく4つです。
生理食塩水を対象の病変箇所に注射して病変を持ち上げます。その後スネア(輪状のワイヤー)を持ち上げたポリープにかぶせて、輪っかを閉じて切り取ります。切り取る瞬間には、痛みは発生しません。
小さな電気メスを内視鏡スコープの先端から出して、がんの存在する粘膜層より下の層から、剥離させることで、切除する方法です。しかし、2012年に日本では保険診療に追加されたまだ歴史の浅い方法です。医師の熟練度が要件としても必要だったりと、専門的に治療を行ってきた医師ならではの施術方法です。
進行がんの中でも、切除が可能な部位に限定して転移したものは外科的手術を実施することもあります。場合によっては、一部の摘出である亜全摘出ではなく、臓器すべてを取り除く全摘出という方針を取る可能性もあります。当院では、必要性が判断されれば適切な高次医療機関へご紹介いたします。
抗がん剤治療のことを指します。大腸がんの抗がん剤は現在種類も増えてきており、選択肢もあります。高次医療機関での治療後経過が安定した場合は、当院でのアフターフォローも可能です。
大腸がんなのか、そうではないかを確認するためには、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を実施します。エコー検査等だけでは分からない病変も確認することができます。
肛門からスコープを挿入し、大腸内を直接観察することにより、どのような異変がどの程度起きているのかを正確に把握することが可能です。冒頭で挙げたような、血便や下血の症状の原因を特定するためには必要不可欠な検査です。
必要があれば拡大内視鏡にて、がん・線種・過形成ポリープなどを診断しています。
大腸内視鏡検査は「痛い・苦しい」というイメージが強いですが、当院では鎮静剤を使用することで苦痛を最小限に抑えて検査を受けて頂くことが可能です。
大腸内視鏡検査を受ける際には、大量の下剤を飲む必要があります。この前処置が大変ですが、当院では看護師が見守りながら下剤を服用して頂きます。
当院の大腸内視鏡検査は、内視鏡学会指導医である院長はじめ、内視鏡学会専門医が対応いたします。
当院は大腸の腫瘍性病変から感染性腸炎、潰瘍性大腸炎・クローン病など、他院で診断がつかなかった症例を多数診断し、治療を行っています。
大腸内視鏡検査の際にポリープが見つかった場合でも、当院ではその場で切除することが可能です。(※当院で対応できない症例については、基幹病院をご紹介します。)
当院では、大腸がんの診断を行っております。当院の内視鏡検査は、鎮静剤を使用することで、痛みを少なく受けていただくことが可能ですので、初めての方も安心です。
大腸がんは、胃がんと比較して罹患者数が増えている病気です。統計的に発症リスクが上昇する40歳以上の方は症状が無いとしても、定期的な内視鏡検査による精密な検査を受けていただくことをおすすめいたします。
当院で大腸内視鏡検査を受けて頂くには、一度当院にて事前に受診をして頂く必要があります。検査をご希望の方は下記予約システムより診察のご予約をお取り下さい。