①内視鏡的切除
早期の胃がんに使える方法です。ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)によって、病変部位を切り取る方法です。粘膜層に病原が留まっている場合は、これで対応が可能ですが、粘膜下層まで達している場合、外科的治療が必要になります。
上記に当てはまる方は、胃がんを発症している可能性があります。もちろん、上記はあくまで胃がん以外の疾患でも発生する症状ですので、必ず胃がんであるとは限りません。症状の一部が当てはまる病気を挙げると、胃炎や胃潰瘍などが候補に挙がります。しかし、万が一胃がんだった場合は、早期発見・早期治療が重要になります。内視鏡検査を行うことで、医師に正確に判断してもらいましょう。
胃がんは、減少傾向にあると最近では言われていますが、脅威度は全く衰えておりません。2020年のデータによると、がんの死亡率は男性では2位、女性では5位、合わせると3位との結果が出ています。
依然として、進行してしまった場合の死亡率は今も昔もかわらないのが胃がんというわけです。胃がんの発生原因は、ヘリコバクターピロリ菌と呼ばれる胃の細菌が主であるということも研究の結果分かってきています。ピロリ菌がいない状態での胃がんの発生率は、非常に低いのです。
したがって、原因となるピロリ菌を早期発見し、早期除去することが最も有効な胃がん発症の予防になるのです。定期的な検診や内視鏡検査により、感染を早期に発見できるようにしましょう。
また、胃がんは初期に自覚症状が出ることは稀です。冒頭に記載した症状が出てしまっている場合、進行している可能性もありえます。胃がんはリンパ節や他臓器にも転移する可能性があり、がん細胞が深くまで浸潤してしまうと、リンパ行性転移や血行性転移を引き起こしてしまうのです。
胃がんの治療方法はがんの進行度や身体の状態によって検討することになります。がんは、進行度という考え方「病期(ステージ)」と表します。胃がんではⅠ~Ⅳ期まであります。
主に治療方法は4つあります。
早期の胃がんに使える方法です。ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)によって、病変部位を切り取る方法です。粘膜層に病原が留まっている場合は、これで対応が可能ですが、粘膜下層まで達している場合、外科的治療が必要になります。
胃の切除(亜全摘)・リンパ節摘出が必要で、切除箇所によって色々な手術名がついています。摘出した部位を用いて、精密検査を行い、その後の治療方針を決定することにも活用します。結果、抗がん剤治療が必要になる場合もあります。
抗がん剤を用いた治療のことを指します。
症状を和らげる緩和ケアを中心とした、対症療法です。
いわゆる胃カメラ検査を行います。カメラによって医師の目で直接病変を確認することで、がんが疑われる箇所を特定し、がんの可能性を判断します。場合によっては、対象箇所を少しつまんで病理検査を実施するための生検を行うケースも存在します。
当院では、眠った状態で検査を受けられますので、おえっとする辛さを限りなく抑えられます。
バリウムを飲んで、X線写真を撮影し胃の形や粘膜の状態を確認します。
他の臓器への転移や、肝臓などの臓器への浸潤(がんの進行)を調べるために使われます。CT検査はX線、MRI検査は時期を用いて身体を輪切りにした写真を取る検査です。
※当院ではCT・MRI検査が必要だと判断した場合は連携医療機関へご紹介いたします。
より楽に検査を受けて頂くために、当院では鎮静剤の使用が可能です。ほぼ眠った状態で胃内視鏡検査を受けることで、苦痛を軽減することができます。
経鼻内視鏡は鼻にスムーズに挿入できる細さで、検査前に鼻に十分な麻酔を行いますので、痛みを感じることがほとんどありません。
当院の胃内視鏡検査は、内視鏡学会指導医である院長をはじめ、内視鏡学会専門医が対応いたします。
内視鏡が下のつけ根を通らないので、吐き気をほとんど感じずに検査を受けることができます。
検査中も会話が可能なため、リラックスして検査していただくよう静脈麻酔を使用しております。検査後はリカバリールームで休憩できます。
内視鏡消毒システムを採用することで細菌やウィルスなどの病原菌を制御しています。また検査中は、血圧・酸素濃度を常にチェックし、患者様一人一人に安全な内視鏡検査に努めております。
当院では、胃がんの診断を行っております。当院の内視鏡検査は、鎮静剤を使用することで、おえっとする感覚を抑えて受けていただくことが可能ですので、初めての方も安心です。過去、胃カメラ検査にトラウマを抱えていらっしゃった患者様も多くご来院いただいておりますが、大変ご好評いただいております。
当院で胃内視鏡検査を受けて頂くには、一度当院にて事前に(当日でも可)受診して頂く必要があります。検査をご希望の方は下記予約システムより診察のご予約をお取り下さい。