突然ではありますが、皆様は便潜血検査を定期的に受けていらっしゃいますか？
会社勤務の方や、日頃から体のメンテナンスに気を配られている方は、便潜血検査を受けていらっしゃるかと思います。便潜血検査とは、便に血が混ざっているかどうか、つまり大腸で出血をしているかどうかを判定する検査です。検査方法はスティックで便を少し採取するだけで完了するため、非常に簡単に便に血が混ざっているかどうかを確認できます。他ページでも紹介していますが、便に血液が混ざっているということは、身体の病的な異常を知らせるサインである可能性が高いのです。
ですが、便潜血検査で陽性が出たという事実に対して、適切に対処できている方は少ないのが現状です。特に痛みなどの自覚症状が無いことがほとんどであるため、「少し肛門が切れてしまっただけだ」、「痔をずっと持っているから、どうせ痔による出血だろう」というように勝手に解釈して、放置してしまいがちです。便潜血検査で陽性が出ているのにも関わらず、精密検査を受けずに放っておくことは、次に記載するような危険性が隠れている非常に危ない行為と言えます。
前述したように、便潜血陽性だった場合、身体に異常が発生していると言えます。便に血が混ざる代表的な病気の中でも、最も注意が必要なのが「大腸がん」です。
大腸がんは、発症の序盤ははっきり自覚できる症状がないため、出血が確認されてしまった時点で進行がんになってしまっている可能性があります。昨今では若年層の大腸がんも増加傾向であるため、若いからといって油断は禁物です。
がんの生存率は、早期発見・早期治療ができるかどうかによります。便潜血検査で陽性と出てしまった方は、必ず早急に大腸内視鏡検査を受けましょう。
また、大腸がんではなかったとしても下記のような病気や異常である可能性があります。
潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患は、根治が難しいため厚生労働省から「難病指定」されている疾患です。
便潜血検査で陽性判定を受けた場合には、すぐに大腸内視鏡検査を専門の医療機関で受診することを強くおすすめいたします。
当院は、消化器・内視鏡専門の医療機関として、患者様皆様に大腸カメラを安心安全快適に受けていただけるよう日々対策しております。受けないといけないことは分かっていても、怖かったり痛かったりするイメージが強く、なかなか検査に踏み切れない、という方も多いと思います。ですが、当院ではそのような心配もできるだけ軽減できますよう努めております。詳しくは、ぜひ下記をご覧ください。
