脂肪肝

Fatty Liver

脂肪肝

脂肪肝

こんな症状に当てはまることはありませんか?

  • 暴飲暴食などの食生活の乱れ
  • 適正な睡眠時間の確保ができていない
  • 運動不足が顕著
  • 過労
  • 日常生活における精神的なストレス
  • 過剰な喫煙や飲酒

淀川区・淀川区周辺で上記に当てはまる方は、うえだクリニックまで一度ご相談ください!
当院では、消化器内科の専門医が常駐しており、生活習慣病に関しても様々な角度から診察・治療を行っています。

脂肪肝とは?

食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足、肥満、無理なダイエットなどが原因の一つとなる脂肪肝は、中性脂肪が肝臓に蓄積する病気です。肝臓は、脂質摂取量や消費エネルギーのバランスが崩れると、中性脂肪を溜めやすくなります。また、お酒を過剰に飲み、アルコールが分解される時に中性脂肪が合成されやすくなることも原因となります。肥満になると、肝臓の脂肪酸の燃焼が悪くなり、中性脂肪が貯蔵されやすくなってしまいます。極端なダイエットなども「低栄養性脂肪肝」を引き起こす原因となります。

しかし、日本人に多い脂肪肝の原因は、飲み過ぎではなく、食べ過ぎによるものです。このタイプの脂肪肝を非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼びます。NAFLDには、単純性脂肪肝(NAFL)と非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の2つのタイプがあります。NASHは脂肪肝の重症型で、放置すると肝硬変や肝細胞がんへと進行してしまいます。NAFLも同じくNASHに進行することがあります。

脂肪肝の分類

脂肪肝の症状

肝臓は他の臓器と比較しても、症状が現れにくいとされています。脂肪肝についても、通常は明らかな症状が出ないことが多いですが、その進行には注意が必要です。脂肪肝が進行すると、肝炎を誘発し、最終的には肝硬変に進行する可能性があるからです。

脂肪肝を患っている人は、生活習慣病やメタボリックシンドロームなどの合併症のリスクが高まることがあります。脂肪肝によって、血液が粘り気を持ち、血流が悪くなるため、全身の細胞に酸素や栄養分が十分に供給されなくなります。また、肥満傾向にある人は、倦怠感や頭がボーッとするなどの自覚症状が現れることがあり、これらも注意が必要です。

特に生活習慣病は、狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患のリスクを高める可能性があるため、早期に適切な対策を取ることが重要です。脂肪肝の管理と共に、健康的な生活習慣を実践し、医師の指導を受けながら病状の進行を防ぐことが大切です。

脂肪肝の原因

脂肪肝の原因はさまざまですが、主に生活習慣の乱れが関与しています。日常的な食事でのカロリー過剰摂取や、特に糖質や脂質の過度な摂取は、皮下脂肪だけでなく内臓脂肪の蓄積を促進します。

また、アルコールの過度な摂取も脂肪肝の原因の一つです。アルコール性脂肪肝は、毎日3合以上の日本酒や、ビールで大ビン3本以上、ウイスキーならダブル3~4杯以上の飲酒が関連しています。肝臓はアルコールを解毒し、体外へ排出する役割を果たすが、この過程で肝臓の異常が生じ、脂肪が蓄積されます。

非アルコール性脂肪肝は、肥満や糖尿病、脂質異常症(高脂血症)などが原因となります。これらの状態では、インスリンの働きが低下し、肝臓に脂肪が蓄積しやすくなります。近年、糖尿病患者の中で肝硬変のリスクが高まることが判明し、脂肪肝が深刻な問題と認識されています。

さらに、軽度の脂肪肝は、肥満体型でない人にも見られます (若い女性にも見られます。)不規則な食事習慣や運動不足によって、たった2~3キログラムの体重増加でも肝臓に脂肪が蓄積する可能性があるため、注意が必要です。

脂肪肝は生活習慣に大きく影響される疾患であり、健康な生活習慣の確立が予防の鍵となります。肥満や過度のアルコール摂取、糖尿病などに対する注意と、バランスの取れた食事と適度な運動の実施が重要です。

脂肪肝の治療・対処方

脂肪肝は、症状がわかりにくいため、しばしば軽視されがちな疾患です。しかしこのまま放置すると、肝炎、肝硬変、肝がんなどの深刻な合併症に進行するおそれがあります。ですから、まずは定期的な健康検査を受け、自身の健康状態を把握することが肝臓の健康を守る第一歩です。
当院では、脂肪肝の原因を明確にし、最適な治療方法を提供しています。アルコールによる脂肪肝、通称「アルコール性脂肪肝」の場合、最も効果的な治療法は禁酒です。アルコールの摂取を減らすことが、肝臓の負担を軽減する重要なステップです。
脂肪肝はほとんどの場合、生活習慣の見直しによって改善できる病態です。

以下は、健康な食事習慣の一部ポイントです。

①食事は三食摂り、バランスを考える。間食とアルコールは控えめに。

日々の食事で、栄養バランスの取れた食事を意識的に摂りましょう。食べ過ぎに注意し、カロリー制限が有効な場合もあります。

②主食・主菜・副菜をバランスよく摂る。

バランスの取れた食事の基本形は、主食、主菜、副菜の組み合わせです。主食や主菜の過剰摂取に注意しましょう。

③糖分や脂質の多い食事は控える。

糖質や脂質の過剰摂取は肥満の原因となります。特に砂糖や果糖の摂りすぎには注意が必要です。

④食物繊維やビタミン豊富な食品を選ぶ。

野菜や海藻、きのこなどの低エネルギー食品は、栄養価が高く、食事の満足感を高め、脂質吸収を遅らせる役割があります。

⑤アルコール摂取を制限する。

アルコールのカロリーが高いため、飲酒量や頻度を見直し、肝臓への負担を減らしましょう。

⑥適度な運動を取り入れる。

筋肉の増加や有酸素運動は脂肪の燃焼を促進し、基礎代謝を向上させます。無理のない範囲で運動を続けることが大切です。

健康な生活習慣を実践し、脂肪肝の進行を防ぐために行動しましょう。そして、脂肪肝の管理や治療については、医師の指導を受けることが大切です。

脂肪肝が引き起こす合併症

今までは、脂肪肝が原因でがんになることはないと考えられてきましたが、非アルコール性脂肪性肝炎の一割程度は進行すると、数年のうちに、肝硬変や肝臓がんになるデータも近年では出てきています。
脂肪肝は目立った自覚症状がないことが最も怖いのです。少しでも脂肪肝に当てはまる生活をされている方は、万が一のことを避けるためにも一度診察を!

肝脂肪が肝がんになるまで

脂肪肝チェックリスト表

チェック項目 チェック結果
毎日お酒を飲んでいる はい  いいえ
太っている(※1) はい  いいえ
夜食をとる習慣がある はい  いいえ
早食い、大食い、まとめ食いをする はい  いいえ
好き嫌いがある(偏食している) はい  いいえ
甘いものや脂っこいものこってりしたものが好き はい  いいえ
カロリーをとり過ぎている(※2) はい  いいえ
塩分をとり過ぎている はい  いいえ
適度な運動をしていない はい  いいえ
不規則な生活をしている はい  いいえ

(※1) 肥満指標:
BMI (Body Mass Index) = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
正常:18.5 ≦ BMI < 25
肥満:BMI ≧ 25
理想:BMI = 22
ウエスト周囲長
肥満:男性85cm以上/女性90cm以上

(※2) 1日の摂取カロリー:
標準体重× 25 ~ 35kcal
標準体重= (身長(cm) - 100) × 0.9

5つ当てはまった方は、大阪市淀川区のうえだクリニックの肥満外来まで!

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